巡り廻る。のストーリーについて

クリアしていない方はネタバレがありますので注意です。
巡り廻る。の特筆すべき所は、ストーリーを追わせるRPGが多い中で、ストーリー性を可能な限り排除しているところだと思います。
プレイヤーの行動の結果がストーリーになる。ロールプレイングの醍醐味です。

しかし、世界だけ提供して丸投げかというと、そうではなく メインストーリーがあります。
私の感想を一言でいうと、ナウシカっぽいです。

希望の皮を被った絶望は、シュワの墓所の主を思わせます。
終わらない争いの中で諦めるのかどうか、というのは ナウシカの最後のセリフ 「生きねば」という思いと通じると思います。


私がプレイした時です。
だんだんと闇の竜の正体と存在理由、その後ろにいるものの存在を理解していく中でいじわるな思いがわきました。
「落としどころをどうするのか見せてもらおうじゃない」と。

人々を苦しめる竜を退治すると、人々が戦争を始める。
闇の竜の存在が人間の戦争を抑止する力となっていたのです。
そんな、巡り廻る苦しみに、どう決着をつけるのか。一週目では闇を消し去ることはできません。
完全クリアに二週目を要させるのですが、一週目は リンの気持ちを理解させるための追体験なんだなぁと思いました。

独りで闇に打ち勝つのは無理なんです。

友が必要です。
リン。
闇に打ち勝った後、人間が戦争をする世界がずっと続きます。
ですが大丈夫です。主人公には、リンの笑顔が、おそらく リンには主人公の笑顔が、それで二人は闘い続けることができます。
そんな風に、納得出来る終わり方でした。
ただ、私は女主人公でプレイしていたので、最後のリンの笑顔を見た時に、「男主人公でやるべきだった!!」と後悔しました。


終わりない戦いに身を投じる決意をできたのは、仲間がいたから。
言葉にすると、そんな物語なのだと思いました。

真の平和なんて夢であることを認識しておきながら、夢を追うことをやめない。諦めない。
それは、人間を信じているから。なぜ信じられるのか。
友がいるから。自分と同じ苦しみ、ジレンマを味わいながら戦うことをやめなかった友が。

そして、それを言葉ではなく体験させることによって伝えるという、非常に硬派なゲームでした。


【補足】
これは、私のやりこみが足りないだけなのかも知れませんが、ハクオウとロクハオを同時にパーティーに入れても、兄弟の再会という風にならなかったのが残念でした。
ハクオウに限らず、仲間にそれぞれサブイベントがあると、楽しいのになぁと思いました。
それは、会話イベントを出来る限り少なく、自由にプレイしてもらう、というコンセプトと相反するのかも知れませんね。

【蛇足】
私は、JOURNEYSKYというゲームを作りました。
それを、巡り廻る。の制作者である耕さんがプレイして下さり、言って下さった感想が、「自分が表現したかったのはこれだ」という言葉でした。

巡り廻る。をプレイして、耕さんが感じた”これ”を私も感じました。
それは、 ”生涯勇者” です。

Pagination

Trackback

Trackback URL

http://shikorika.blog13.fc2.com/tb.php/320-985891c8

Comment

へぼP

禿げ同ポイント多すぐるw
いつかおまけクリアめざしてかなーりまったりプレイ中…。
ぶっちゃけ飽きてきt
  • URL
  • 2011/10/23 08:49

Post Your Comment

コメント登録フォーム
公開設定

Utility

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

FC2カウンター